インタビュー

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生命の誕生に立ち会える喜びを患者さまと共有したい。そんな思いから産婦人科の医師の道を選びました

産婦人科は内科・外科の治療を両方行うことに加え、あらたな命の誕生に立ち会える科目です。女性特有のデリケートなお悩みにお応えできるよう、女性スタッフの付き添いのもと、3人体制で診察を行っています。

医師を志したきっかけと産婦人科を選ばれた理由を教えてください。

父の影響が大きいですね。戦前、父は医師を目指していましたが、夢をあきらめて工学部の電気分野を学ぶことを選びました。その想いを引き継ぎたかったのと、私自身も生物学に興味があり、医師を志すようになりました。
産婦人科を選んだのは、手先を動かす外科分野と、ホルモン・内分泌系の内科分野の両方を行えるからです。また、生命の誕生に立ち会える喜びも魅力の一つですね。

診療の際に心がけていることは何ですか?

患者さまの立場に立って考えることですね。産婦人科に足を運ばれる方は、妊婦さんだけでなく、人に相談しにくい悩みを抱えていらっしゃる方もいます。患者さまがデリケートなことでもお話ししやすいよう、子育て経験のある女性スタッフが付き添い、3人体制で診療にあたるようにしています。

今後力を入れていきたいと考えていることは何ですか?

今まで行ってきたことの延長線上にはなりますが、不妊治療には今後も力を入れていきたいですね。タイミング法から人工授精(※自由診療)まで、スタッフ一同、連携しながら行っていきたいと思っています。より地域に根差した医療の提供を目指して、母子の健康相談にも応じていきたいです。

なぜ、漢方薬を取り入れたのですか?

女性の悩みで多い冷え症は、西洋医療の観点からは対象療法があまり考えられていません。その点、身体全体を温めて症状を緩和させる漢方薬を用いた東洋医療の考え方は適していると思ったからです。寒さや天気の変化で生じる偏頭痛などの症状にも、鎮痛剤より漢方薬をおすすめすることがあります。さらに、症状が出る前の予防目的としての処方も可能です。